油屋本舗

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元潤滑油 専門職(※守秘義務多々あり)が、皆さんの知らないオイル/添加剤の本当の話/真実/裏話を語ります。

 

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DLC その3 >DLCは大まかに3種類ある。

少し具体的な説明に入っていくことにします。

DLCは、大まかに3種類に分類できると思われます。

■汎用DLC
■水素レスDLC<日産のみ
■水素レスタイプDLC(日産のパテントに抵触しないと思われる水素レスDLC)

以下、それぞれのポイントを説明していきます。


 
■汎用DLC

(※本来この定義語はありません。>説明をしていく上で、便宜上こう読んでおくことにします。)

元々汎用技術として広く使用されていたものですが、シュウ動部に使用する上で根本的な問題/課題が解消できず、(今現在)どうあがいていてもシュウ動部には施行できません。してはいけません。

▲基油部分が、全く機能しない/受け付けない(>イメージ的には、撥ねてしまう/弾いてしまう)。
▲添加剤部分が、全く機能しない/受け付けない。
▲(上記も含め)トラクション性(引き摺られ性)が、極めて不良。
▲▲油分及び添加剤類を使用した場合、逆にμが跳ね上がってしまう。

通常は、時計などの装飾品等の外装処理施行に使用されます。(>そのぐらいしか使い道がない。)

添加剤レスの基油試験をいくつかトライしても、全く好転しません。
純度の高いグリセリンに対してはある程度の効果は見込めますが、GMO(グリセリンモノオレート)のような処方展開に結びつかないので、事実上、シュウ動部に使用するのはNGということになります。

問題なのは、実勢下で、後加工処理されるDLCの大半が、この汎用DLCだということです。

サスペンションOH業者や、部品の加工取扱店などが、現在もなお盛んにセールスしていますから、ずいぶん被害者になってしまった方も多いと想像できます。

(この辺に関しては、また別項で、いくつか例を挙げて説明することにします。)


■水素レスDLC<日産のみ

日産の各オフィシャルリリースに掲載されてある通りです。(先にそちらをみていただいた方が、分りやすいイラストも多いですから理解しやすいと思います。)

要は、汎用的なDLCは、硬度/硬度耐久性にこそメリットがあるが、「油」&「添加剤」が効かないので、水素フリーとすることで「油」&「添加剤」を効かせるようになった。
>更に、専用油/対応油を使用することで、極めて良好な低フリクション性を実現した、ということです。

日産車の、VQ35HR/VQ37HRのバルブリフターカバー部分(のみ)と、HR12DDRのバルブリフタカバー部分/ピストンリングに施行されています。
(VR38DETTには水素レスDLCは採用されていなかったはず(と記憶しています)ですが、後期型や来期型については、自分は知りません。>指定油から察するに先ずあり得ないかと。)
水素レスDLC採用車は、エンジン型式に「HR」「DR」が入っているケースが多いです。

VQ35/37HRリリース時に、純正油を専用対応油としてフルモデルチェンジしています。
HR12DDRリリース時に、専用対応油として、更に0w20が追加リリースされています。

この純正対応油は、オフィシャルリリースを見ていただければ分るように、GMO(グリセリンモノオレート※あくまで代表基剤名ですから、結構な種類があります。固有名詞に振り回されないように!)がポイントになります。
水素レスDLCは、代表的なFM剤である有機Moとの相性が悪く、代替FM剤の開発が必要になった訳ですが、GMOも普通に配合処方して使用できるような簡単モノではありません。他の添加剤類(特に一般的な極圧性剤、他と)相性/融和性が悪い上、基油部分の配合処方にもかなりの難易度が要求されます。
全体のバランスを見ながら、ほとんど一から配合処方し直して、初めて実現化/製品化できる訳です。>実質的には、フルモデルチェンジですね。

この新規GMOは、もちろん水素レスDLC以外にも(そこそこ)性状を発揮しますから、その他のシュウ動部にもかなり良好な低μ特性が働きます。μ0.04程度はクリアしていますから、まずまず良好な部類に入ると思われます。
(更に一技踏み込めば、ここから更に低μ化が可能なんですが、コストの関係上、ファクトリーフィルではここまで。有効ライフは、残念ながら、それほどロングドレンは見込めません。)

VQ35/37HRエンジンの場合、施行箇所はバルブリフターカバーのみですから、対応油でなくても(≒水素レスDLC処理面の油膜/反応膜を無視しても)性状性能が良好なオイルなら、総合的に見て、メリットが大きくなる可能性があります。
(が、そのレベルのオイルなんて3%未満ですから、ヘタ下なオイルを思い込みで使用するぐらいなら、純正油をこまめに交換して使用する方がはるかにマシです(笑))

問題/注意しなくてはならないのは、HR12DDRのピストンリング(水素レスDLC)です

水素レスDLCに限らず、DLC系で一番問題になるのは、シュウ動部の相手側へのアタックです。
上述のバルブリフターカバーの場合なら、(※あくまで性状性能が良好なオイルの場合ですが)カム シュウ動部表面が(おそらく)20%増し程度の早さで、ゆっくりと鏡面下していくと思われます。
(僕らの世界では、目視上「鏡面化」していると、かなり磨耗が進んでいるという判断になります。)
が、総合的に見て、メリットが大きければ、ここは目をつむっても構わないと解釈/判断できます。

ピストンリングに、水素レスDLCが施行された場合、アタックの対象は、
・シリンダー内筒部
・ピストンのリング溝部分
になるわけですが、対応油を使用しない場合、かなり深刻な事象を引き起こします。

ピストンリング部は、かなり高い応力がシリンダーに内筒部に掛かりますから、磨耗というレベルではなく、まるでスクレーパーで削り取るような削れ方をしていきます。
また、リング溝へも同様にアタックしていきますから、リング溝部分も削れるように磨耗していきます。
結果、かなり短期間に実圧縮が低下してしまうことになります。>大がかりな修理/部品交換が必要になることになります。

水素レスDLCの施行箇所によっては、かなり神経を使う典型的な例だと思います。

ですから、上記のように、ピストンリングに水素レスDLCが施行してある場合は、絶対に!対応油を使用しなくてはなりませんし、
対応油の配合処方のバランスがかなりシビアですから、アドオンでの添加剤類(※レーシングTaSK製品であっても)は、一切使用してはいけません。
(>何らかの添加剤をアドオンした瞬間、ほぼ機能しなくなる可能性が極めて高いです。)

●水素レスDLC対応油
・日産純正オイル SNエクストラセーブ・X 0W-20
・日産純正オイル SMストロングセーブ・X Eスペシャル 5W-30
・レーシングTaSK EVO.4TRRシリーズ
・レーシングTaSK EVO.4TRSシリーズ
・レーシングTaSK EVO.4TSSシリーズ
・レーシングTaSK EVO.4TSECシリーズ

※今日現在、たったこれだけしかありません。


なお、日産では、水素レスDLCに関して、水素レスDLC施行方法&対応油配合処方を、パッケージとしてかなり厳密にパテント管理しているようです。
(どうやらパッケージの技術として、商品として世界展開(特にヨーロッパ)したいようです。)
ですから、水素レス施工業者がこっそり内職/転用したり、対応油製造委託先の石油元売り企業が、チョコっと配合処方を変えて転用/転売することは、まずあり得ないと思われます。
(こうゆう場合の訴訟額って、おそらく億レベルでしょうから(笑))


■水素レスタイプDLC(日産のパテントに抵触しないと思われる水素レスDLC)


(スミマセン<(_ _)> 今日は、もうここでギブです・・・眠くて死にそうです・・・>明日、また追加&加筆修整します。ごめんなさい。)

またまた申し訳ありません。
中途半端なところで大変申し訳ありませんが、一旦ペンディングさせて下さい<(_ _)>
(いろいろ、アップアップ状態なものですから・・・<(_ _)>)



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佐式

Author:佐式
Racing TaSK レーシング タスク/有限会社オフィスタスク 代表の藤野隆司です。

皆さんが、日頃見聞きすることはない/できない情報を提供することで、少しでもお役に立てれば!という思いから、「油屋本舗」を開設いたした次第です。

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