油屋本舗

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元潤滑油 専門職(※守秘義務多々あり)が、皆さんの知らないオイル/添加剤の本当の話/真実/裏話を語ります。

 

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「オイルのナラシ」「(一般的な)ナラシ」

先日、弊社EVO.4TRRをご購入いただいたお客さんが、「オイルのナラシ」と「(一般的な)ナラシ」を混同されてしまっていたようです。

(まぁ、こちらが出荷時に添付している「取扱い説明書」が、読みづらい/分かりづらいのも原因の一つなんですが・・・(^^;) (ごめんなさいm(_ _)m))


■「オイルのナラシ」

「オイルのナラシ」というのは、初めてそのオイルを使用する場合、そのオイルが、自分に一番都合の良い面粗度に履形成(※電子顕微鏡レベルからその手前レベルになります)し、基油部分だけでなく、添加剤類の反応膜を履形成する/配置することをいいます。

弊社オイルに限らず、どんなオイルを使用する場合でも、この現象は必ず生じます。

ただし、ファクトリーフィル/純正油を含めて、一般市販品の場合、低μ特性も、耐摩耗性/耐極圧性も、極置換作用も、それほど大したことがないので、そんなに神経質になる必要はありません。
しっかりと暖機運転をして、その数分程度で十分だと思われます。

ところが、弊社オイルになると、特に低μ特性と耐摩耗性が非常に高いので、どうしても時間/距離が懸かってしまいます。
これは、どうしても、低μ特性/耐摩耗性の高さとトレードオフになってしまうんです。

で、オイルのナラシが進行している状態(≒終了していない状態)だからといって、そんなに神経質になる必要はありません。特に注意した使用方法を行なう必要もありません。
>しっかりと暖機運転を行って、油温/水温が適正温度になっていれば、後は極普通に使用/運転していただいてOKなんです!
これだけです(^^)

頭の中に、「完全な性状性能(パフォーマンス)が発揮するのは、オイルのナラシが終了してから!」ということだけ、忘れないでいてくれれば、それでOKなんです(^^)/
(言い換えると、オイルのナラシが終了していない状態では、設定している性状性能の約40%程度しか発揮されていないことになります。>まぁ、この状態でも、大抵のお客さんはビックリされるようですが(笑))

☆この「オイルのナラシ」については、弊社オイルのように、低μ特性&耐摩耗性が著しく高い製品だけ考慮すればよいので、弊社以外の一般市販品については、事実上、全く気にする/考慮する必要はありません。


■「(一般的な)ナラシ」

現行車両のほとんど(※QCが甘いアジア製車両等は除く)は、素材のコストダウンこそ顕著ですが、精度自体はかなりきちんとしていますので、一般的にいわれるような使用回転を落として長々ナラシ走行をする必要は、ほとんどありません。
(実際、T社のように、ディーラーから「ナラシ走行は必要ありませんよ」と説明されるケースも多いようです。)

ですから、いわゆる「ナラシ」は、「オイルのナラシ+@」で良いんです!

新規部品ですから、当然、シュウ動部は若干荒れている状態(※電子顕微鏡レベルからその手前レベル)ですから、まったくナラシ走行が必要ないとはいませんが、上記を頭に入れていれば、チンタラ&長々ナラシ走行をする必要は無いわけです。
後は、精度の他に、構成部品の形成バリが、自然に取れる/落ちるのを済ませば良いだけになります。

暖機運転をしっかり行ない>油温/水温を適正値に確実に上げて、500km程度(※ストリートの場合)走行すれば、もう十分です。
レーシングユースなら、冷暖暖機(※ヒートサイクルとか言われているようです)を最優先に、冷暖暖機を最低3クール>実走も、50~100km/R行なえば十分です。
組上げ時の部品管理がきちんとしていれば、15分でも十分なぐらいです。
(※いわゆるワークスのマシンって、ナラシ走行なんてしないでしょ?)

ナラシ走行の回転数も、そんなに低回転で、チンタラ&長々行なう必要もありません。
大体、レッドゾーンの手前までを上限にして、急加速/急発進をしないことだけ意識していただければ、ストリートだろうとレーシングだろうと一緒です。

むしろ、チンタラ&長々ナラシ走行を行なう方が、逆にシュウ動部の面粗度が荒れてしまうことがあります(多いです)ので逆影響ですし、低回転常用を意識しすぎてスナッチを食らってしまえば、更に悪影響の何ものでもありません!


今回の「今日の巡回日誌」を書く契機になったお客さんは、このこと≒「オイルのナラシ」と「(一般的な)ナラシ」を混同してしまってドタバタされただけのことです(笑)
すぐに気が付いてコメントしたので、結果問題はありませんでした(^^)/


※「冷暖暖機」(≒ヒートサイクル)ですが、油温が適正油温+@と常温を繰返すことが、一番シュウ動部の面粗度が綺麗に履形成されるので、とにかく、これを最優先していただいています。(※新車のシェイクダウンやOH時のみだけです。)
ですから、注意していただきたいのは、完全にケースも含めて常温まで冷える/冷める必要がありますから、1回/1日ぐらいしかできませんよ!
(なにやら、大型扇風機を当てて適当に冷却して>再始動をくり消す意味のない自称「ヒートサイクル」を良く目にしますから、念のため。)

※レースユースでは、前工程、すなわち前段階でどれだけ精度管理が行えるかが重要/ポイントとなります。(当たり前ですけど・・・(^^;))
最近では、レース用にベース車両を購入して、プレOHもせずそのままレースされる方が多いようなので、これまた念のため。
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プロフィール

佐式

Author:佐式
Racing TaSK レーシング タスク/有限会社オフィスタスク 代表の藤野隆司です。

皆さんが、日頃見聞きすることはない/できない情報を提供することで、少しでもお役に立てれば!という思いから、「油屋本舗」を開設いたした次第です。

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