油屋本舗

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元潤滑油 専門職(※守秘義務多々あり)が、皆さんの知らないオイル/添加剤の本当の話/真実/裏話を語ります。

 

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レーシングTaSK 4STオイルシリーズ 特徴 その④

■HTHS(高温剪断粘度)について

※先に注意しておきますが、HTHSなんて、現在では(全くに近いほど)剪断安定性の目安/判断基準にしません!せいぜい、1.5世代前(≒20年ぐらい前)ぐらいまでの話しです!
(未だに、HTHSだけをあげつらえて、あーでもないこーでもないと言う方がいますが、全くド素人にも程があります・・・。)


(ただ、(10年ぐらい前でしょうか?)世界を圧巻したレース用エンジンの図面を引いた某研究所の後輩にサンプルをあげたことがあるんですが、その時もHTHSに拘っていましたっけ・・・。それであれだけのエンジンを造れるのですから、彼は(彼らは)、違う意味で凄い!ですね!!>まさか、今でもそんなこと言ってるとは思えませんが・・・(^^;))

タスクの4STオイルシリーズのHTHSは、現行のトレンド通り、低目に設定してあります。
>その分、低μ特性の方に振っている(重視している)わけです。

現行のHTHSは、上記のように低目にとるの(>その分μを下げる)がトレンドで、別の条件(≒もっと現実性の高い条件×高負荷)で、きちんと剪断安定性をキープするのが、極当たり前なんです。

むしろHTHS値が高いと、低μ特性の方を(無意識に)疑います。
(で、大抵の高HTHS値を謳っている製品は、肝心の低μ値に、一切触れていないモノがほとんどです。>都合が悪いからなんでしょうね。)

レーシングTaSK4STオイルシリーズは、基本性状表にあるように低目のHTHSとしてますが、
●EVO.4TRRシリーズ>(一般市販全合成油/ノンVi油の約15倍以上の剪断安定性
●EVO.4TRSシリーズ>(一般市販全合成油/ノンVi油の約7倍以上の剪断安定性)
●EVO.4TSSシリーズ>(一般市販全合成油/ノンVi油の約3倍以上の剪断安定性)
を有しています。

(廉価バージョン≒お試しバージョンのEVO.4TSSシリーズですら、こんな感じになります。)


■剪断安定性(ディーゼルインジェクター法(CECL-14-A93))について

実は、このディーゼルインジェクター法による剪断安定性も、ほとんど意味がないんです(笑)

・ノンVi油=0.5%以下
・Vi配合油=2~4%以下
と、当たり前/極普通レベルのオイルなら、そうなるに決まってる(それが当たり前)からなんです(爆)

(これすらクリアできない自称高性能オイルや、これすら明示できない胡散臭自称高性能オイルが、わらわらある方がおかしいと思っています。)

※ちなみに、この「ディーゼルインジェクター法(CECL-14-A93)」では、±0.5%の誤差が認められています。検証してみて、実質この試験方法で剪断が認められないとしても(≒(つまり)ゼロでも)、実際粘度低下が無いことはあり得ませんから、通常、Maxで「0.5%以下」という表示にします。
>某有名オイルの基本性状表で「0%」となってましたが、調べるまでもなく中身の程度が窺い知れます(笑)(>まぁ、実際「バラケ」までやちゃったんですけどね(笑)。)


☆「HTHS値」も「剪断安定性値」も、要は、まとも以上の性状性能品なら、別に挙げる必要なんて無いんです!
(基本性状表に挙げておかないと、自称「オイルに詳しいんだ君」が、ガタガタうるさいんで、挙げてある程度のことに過ぎません(笑)。)


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レーシングTaSK 4STオイルシリーズ 特徴 その③

■実粘度、粘度指数

実粘度(40度cst/100度cst)もノンViということもあり、それほどワイドに取っていません。
結果として、粘度指数も、それほど広いレンジ設定にしていません。

こうゆう場合、始動後のフリクション>ひいては燃費を懸念される方が多いと思いますが、その分、低μ特性(低フリクション特性)の方を特化させて、逆に向上させてありますから、この点は、全く問題にはならないんです。

実際、この程度の低温流動性があれば、厳冬期の北海道のようなシチュエーションで無い限り、全く問題になりません。>極良好な低温流動性を保っていることになります。

また、始動直後のフリクションや(>強いては燃費)に対して一番重要なのは、低μ特性(低フリクション特性)の方が重要になります。
こちらの方が、重要ですし>効果も大きいですし>※ただし難易度/単価は、跳ね上がっていきます!!

自分は、その他の製品(オイル/添加剤/ケミカル)も、低μ特性の方に重きを置いています。

(最近登場してきた「高粘度指数基油」を用いたオイルですが、実は、謳っているセールストークが目的じゃなくて、最近特に問題が表面化してきた「コーキング」と「オイルスタベーション」対策が、本来の目的なんです。>※この点も、また別の機会に説明いたしますね。)


で、結果として、例えば、タスクEVO.4TRR35(5w35)と、一般市販品(全合成)の0w30を比較検証してみると、粘度低下率(剪断安定性)は言うに及ばず、全領域(温度&負荷)でフリクションロスが逆転してしまうわけです!
結果、燃費も、EVO.4TRR35使用時の場合、燃費+20%となるのに比較して、ほとんど差がないか、ほとんど短い期間(1000km程度)で数%の燃費向上に留まってしまうんです。

※(一応参考までに、150度cst(計算値)も挙げておきましたが、だからどうした?なんですよね(^^;))
 
 

レーシングTaSK 4STオイルシリーズ 特徴 その②

■グレード>API(相当)グレードについて

国内畑で長年専門職をやってきましたので、自分も、「APIグレード」を基準に表示しています。

(ACEA規格を引き合いにされる方もいますし、ILSAC規格を引き合いに出される方もいますが、どれが一番優れた規格というわけでもなく(厳しい規格ということでもなく)、国内では、長年API規格が基準になっていますから、自分も同様にしています。>この辺の、「規格の落とし穴」みたいな内容は、また別の機会に説明します。)

現行の最新API規格は、「API:SN/SM」規格ですが、実は、全く意味がないばかりか、オートバイ(ミッション部分)に使用できないので、自分は、「SL/CF」相当にしています。

「SN/SM規格」の一番のポイントは、P(リン)濃度が著しく規制(制限)されていることです。(0.08ppmアンダー)
この、P濃度規制は、「触媒毒」への懸念からきているとされていますが、実は、実測してみると全く意味はないんです。
どのメーカーの方も/技術職の方も、実測確認されていると思いますが、1.5ppm以上になってやっと触媒毒となる可能性が出てくる程度です。

このPは、オイルに配合されている各添加剤(※特にFM剤)が機能するための触媒のような働きをするので、P濃度がここまで規制されてしまうと、物理的にロングライフ(ロングドレン)にはできませんし、添加剤の消費比率/スピードが高いオートバイのミッション部分への潤滑は、あっという間にエンプティになってしまうんです。(>つまり、SN/SM規格油は、オートバイに使用できない/使ってはいけません。)

(まぁ、おかげで胃に穴が開くほど/心が病んでしまうほどやられてしまう僕らは、この現行規格のおかげで、ある程度有効ライフを短くできるので、救われている点も多いです(笑)。>なんで?こんな意味にない規格なのか?は、これまた別の機会に説明します。)

SL規格自体、2世代古い規格になりますが、規格の最低条件を決めているのは≒「○○以上」なので、P濃度規制以外、何の問題もなく「SN/SM規格」はクリアしています。

後ろの「SF」は、極圧性/抗酸化性の尺度になる表記なんですが、「SF-4」は極圧性過多で耐摩耗性に問題が出るケースが多いですし、それ以降の規格は、(自分にとって)あまり意味のない別項目への規格になってますから、これもまたセオリー通り、「SL/CF」としています。

☆API規格でいば、弊社製品に関わらず、「SL/CF」がベストです!


また、なぜ、「SL/CF(相当)」表示なのといいますと、各性状に関しては、きちんと(※こっそり内職でしたが・・・(笑))机上試験>確認してありますが、「API:」を正格に付けるとなると、けっこうな金額の「みかじめ料」を支払わなければならならいので、自分は正式に取得してありません。
(中身が(事実として)保証されていれば、「相当」で十分だと思っていますから。)

(※実は、このAPI規格にも、いろいろ裏話し/裏技があるのですが、これもまた、別の機会にお話しいたします。)


 
 

レーシングTaSK 4STオイルシリーズ 特徴 その①

まずは、分かりやすい≒説明しやすいところから、「基本(代表)性状表」の各項目から補足説明していきます。


■ノンVi(ノンポリマー)>粘度指数向上剤未使用

コンペティション(レース)ユースまでも完全にカバーするため、EVO.4TRR/4TRS/4TSSシリーズは、セオリー通り「ノンVi」=ポリマー(粘度指数向上剤)は未配合としています。高い剪断性(≒耐粘度低下)を維持するためです。

※(対象車両や使用用途が、より厳密に絞り込まれるのでしたら、EHL領域下の低μ特性を向上させる(味付けする)ために、ある程度特殊なViを配合した方が良いのですが、この件は、EVO.4TSECシリーズの製品説明時に補足することにします。)


■基油使用数

(基油の使用数が多いほど良い訳ではありませんから、その点は誤解しないようにして下さい。)

性状性能の各項目をバランス良く数倍~十数倍にまで拡大する目的のために、配合添加剤の種類や具体的な基剤と基油部分とを配合処方して行くに当たって、これだけの基油が必要になっただけのことです。

(基油部分だけで何とかしようとしたり、配合添加剤の追加/増量等で何とか使用とすると、まず、ほとんどデメリット部分も立ち上がってしまいますから、概して、バランスの悪い/偏った製品になってしまいます。)

ただし、現行の国産純正油程度であっても、2~3種類の基油を使用するのは当たり前ですから、ダブルエステルだのトリプルエステルだのコンプレックスエステルだのといった>基油にエステル油2~3種類使用油では、大したモノはできませんし、逆にバランスの悪いモノ/性状に問題があるモノしか無理だと思います。

(対象エンジンや使用用途をもっと絞り込んだ条件でしたら、使用基油数ももっと減られますし、エステル油系のみで基油部分を保っていくのも、もちろん可能です。ですが、今回のシリーズのように広い汎用性をもたせるとすると、自分でも、かなり難易度は上がります。)

☆全体のバランスをとりながら、大きく各性状項目をとっていくために、コストを度外視した基油数になったわけです。


■使用基油について

通常は、前回の内容のように、使用基油名をオープンにすることはありません。
が、あくまで、代表基油名にすぎないので、この程度オープンにしたところで、全く問題はありません。

今回使用した基油の中で、足が着きそうなのは「PE(※無極性ポリオールエステル)」ぐらいだと思います。
(専門職or実務者の方なら、これは察しが着くはずです。)

後、特に特記説明しなければいけないのは「有機デンドリマータイプエステル」ぐらいだと思います。

この「有機デンドリマータイプエステル」というのは、20年程前に、アメリカの某世界最大の化学メーカーが、サンプルとして、世界中にばらまいた基油(試作油)です。
完全な無極性油である上に、ちょうど樹木の枝のように先端が何カ所も枝分かれしていて、これが水平方向に絡み付くことで、画期的な剪断性を性状を有しています。故に「樹木型タイプエステル」とも言われていました。
ただし、この基油を用いた配合処方が非常に難易度が高く、その上、単価が非現実なほど高単価だったので、ほとんど見向きをされなかったんです。
自分は、この当時から目を付けていましたので、世界中にばらまかれたサンプル油を引っ掻き集めてストックし、自社製品に使用している訳です。
(事実上、コピーできない(パクれない)はずという理由の一つです。)

(もちろんストックしている基油数量には限りがありますが、まだ、更に上のタマが6個ほどありますから、タイミングを見て、順次バージョンアップして行くつもりです。)


■変則表示粘度/(SAE相当粘度)

Wグレード(=ウインターグレド=低温流動性)/実粘度(=40度cst)とも、イメージをとらえやすく/判断し易くするために、意図的に変則粘度の表示にしてあります。

実際の表示粘度は、「基本性状表」にある「SAE(相当)粘度」となります。

ノンViのせいもあって、実粘度のレンジはかなり狭いように取られるかもしれませんが、μ特性が非常にワイドレンジ(※低μ特性(摩擦係数)のところで、別途説明します。)ですので、実際の使用レンジは、逆にかなり広くなります。
(以前から何度も何度も説明していますが、性状性能の一項目だけで判断してはいけません!上記のように、複数の項目を上から広く見渡していかなければ、全体像は見えてこないんです。)

ただし、この変則粘度表示にも、製造上ややこしい/問題があります。

(自分のユーザーさんなら、もうご理解されていると思いいますが)自分は、性格上、製品誤差の許容範囲が狭い(笑)です。(勘弁できない正格です(笑))
実際の粘度の誤差は、±1(例:5w30なら5w29~5w31)としています。
全合成油(EVO.4TRR)だと、比較的あさっり粘度は出るのですが、これが鉱油のウエイト(配合比率)の高い半合製油(EVO.4TRS/4TSS)だと、基油や基剤のロットの僅かな差で結構粘度が出ないことが多いんです。
完全自社製造>完全手作業で製造していますから、時間もそれほど長くは取れない(>とにかく作業時間は1日×2回))ので、誤魔化し調整で合成油の比率を上げて粘度を出すことが、結構あります。
(一部の方は、ご存知ですが、タスク製品は「ハズレは絶対にないけど、たまに当たり品が出る!?」由来です(爆)。結構な頻度で、4TRSに近い4TSSが出ることがあるんですよ。(笑)。)

タスクは、上記のように、自社&手作業生産ですし、何より「質量管理」で各工数を何カ所も行なっていますから、不良品も、製品のバラツキも、ほとんどゼロで収まりますが、
最近、他社メーカー品でも変則粘度表示品をよく見かけるようになってきました。
製品のクオリティーは大丈夫なんでしょうか?バラツキは、どのくらいの誤差なのでしょうか?
はなはだ疑問ですね・・・(^^;)

(一般市販品は、ほとんどが関連依託工場で「量管理」で生産されます。結果、5w30なら5w30~5w39までバラツキが生じてしまいます。>質量管理生産にする以外、絶対に解決できません!)

話しを戻しますが、変則粘度表示は、粘度イメージこそ分かり易くできますが、高いモラルで製造を行なおうとすると、結構大変なんです。<これが、結論(爆)。
変則粘度表示は、実は、自分の首を絞めるだけなんですが(笑)、変則表示粘度の一般市販品のほとんどは、実粘度からデタラメな製品が大半!?じゃないかと思われます。


 
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プロフィール

佐式

Author:佐式
Racing TaSK レーシング タスク/有限会社オフィスタスク 代表の藤野隆司です。

皆さんが、日頃見聞きすることはない/できない情報を提供することで、少しでもお役に立てれば!という思いから、「油屋本舗」を開設いたした次第です。

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