油屋本舗

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元潤滑油 専門職(※守秘義務多々あり)が、皆さんの知らないオイル/添加剤の本当の話/真実/裏話を語ります。

 

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DLC その3 >DLCは大まかに3種類ある。

少し具体的な説明に入っていくことにします。

DLCは、大まかに3種類に分類できると思われます。

■汎用DLC
■水素レスDLC<日産のみ
■水素レスタイプDLC(日産のパテントに抵触しないと思われる水素レスDLC)

以下、それぞれのポイントを説明していきます。


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DLC その2 >「摩擦係数」の落とし穴

(Facebookで宿題出しておきましたが、ペラペラっとはググっていただけましたか?)

DLC関係の話や認識が、混乱してしまうor事実誤認してしまう原因/理由の一つに、
「摩擦係数」の認識ミスがあるんじゃないか?と思われます。

では、順に説明していきましょう(^^)/


■ストライベック曲線

簡単に言ってしまえば、
縦軸=摩擦係数>下へ行くほど摩擦係数が低い/低フリクション
横軸=(粘度n×速度v)/加重Fn>ザックリと「負荷」でいいです。

ちょっとざっくり過ぎるかも知れませんが、分りやすくピストンの状態を例にして説明しておきましょう。

・ピストンスピードが遅い>右寄りへ
・ピストンスピードが速い>左寄りへ
1本の縦線が常に凄い速度で振動していて、それが更に、右へ行ったり左へ行ったりを、これまた凄い速度で行ったり来たりしているイメージでOKです。

で、それぞれ、負荷の大小によって、オイルの受け持っている役割分担があるんです。

・ピストンスピードが遅い時
 >「流体潤滑領域」
  ≒ざっくりいうと、ベースオイル部分が受け持っている領域です。

・ピストンスピードがそこそこ速い時
 >「混合潤滑領域」
  ≒これまたざっくりいうと、オイルに配合されている各添加剤(※特にFM剤)が受け持っている領域です。

・ピストンスピードが鬼高速な時
 >「境界潤滑領域」
  ≒油膜がちぎれて>更に添加剤類の反応膜もぶっ飛んで、オイルではなく、シュウ動部の表面と表面が直接擦れあっている領域になります。
   (潤滑というイメージより、モロに「地」と「地」が擦れあってる状態ですね。)

これで、大雑把でも「ストラベック曲線」をイメージしていただけると思います。


■DLCがいうところの摩擦係数

よくDLCの摩擦係数が、ネット等の情報で見ることが多いと思いますが、ほとんどが、「境界潤滑領域」での摩擦係数のことになります。

ストライベック曲線を思い出してください。/よく見て下さい。

境界潤滑領域のμ(=摩擦係数)は、「混合潤滑領域」のμより、何倍も高いですよね?

ほとんどのリリースは、境界潤滑領域での摩擦係数を上げて、摩擦係数■■実現!○○%摩擦低減!という説明です。
ここに大きな落とし穴があるんです(たぶん皆さんにとって)。

最近ピストンリングにDLC施行された某車を例にすると、
摩擦係数が30~40%低減!といっても、実測値でμ0.4→μ0.3~0.25です。
混合潤滑領域での低μのピーク(≒一番低い値)は、μ0.04~μ0.06程度は、現在当たり前ですから、桁が違う!んですよ!!桁が!!


僕ら油屋(潤滑油技術者)は、境界潤滑の直前までが勝負!になります。
(もちろん、シュウ動部の素材(表面処理含む)に依る境界潤滑領域でのμ低減は、大きく影響してきます。)

一般的にいっても、僕らの世界でも、潤滑油の摩擦係数(μ)は、潤滑油の受け持っている部分だと認識されていると思います。
通常、潤滑油での摩擦係数といえば、摩擦係数が一番低いところ(≒混合潤滑領域の一番低いところ)になるので、境界潤滑領域での(桁違いに高い)μを出したところで、実質的な/実用上的な意味がない訳です。

少し話しから外れますが、
僕らの世界での最近のトレンド(最近のニーズ)は、
1)流体潤滑領域でのカーブを少しでも寝かす。
2)-①混合潤滑領域での低μ値のピークを少しでも下げる。
2)-②混合潤滑領域でのカーブを少しでもフラット化&ワイド化する。
です。

これに加えて、温度レンジへの対応も要求されますので、ホントにかなり大変です・・・。

口で言ってしまえば簡単ですが、実現化/製品化するのは、相当な難易度なんですよ(^^;)


■DLC 摩擦係数の落とし穴

ここまでの説明で、もうお分かりでしょう?

DLC自体では/DLCだけでは、摩擦係数の実数値において、実用上ほとんど意味がない(※全く意味がない訳じゃないですよ)にもかかわらず、
 30%もμが低減するのか!?
 40%もμが下がるのか!?
と、安直に脳内変換してしまうから、まんまと落とし穴にハマル訳です。

施工業者も、施工仲介業者も、重要なポイント/重要な注意点を、はっきり説明しないまま(たぶん、分ってない(笑))、
ええでぇ~!!ええでぇ~!!と、安直にセールスするから、どんどん被害者が続発/続出してしまうのだと思います。

(もう既に、かなりの人数の方が、核地雷踏んでしまっているんじゃないでしょうか?・・・(>_<))






 





 
 

DLC その1 >DLC=DLCの種類×DLC施行箇所×対応油

最近、よく見聞きされるDLC(ダイヤモンド ライク カーボン)表面処理ですが、
何でもかんでも一括りにするものではありません!

DLCの種類×DLC施行箇所×対応油

この組合わせによっては、
皆さんが期待した/想像したような効果から、逆に、かけ離れた>全く効果がないばかりか、むしろ深刻な事象を引き起こしてしまうケースや、
驚くほど高い効果が実現化されるケースもあります。

安直に、DLC、DLCと一括りにしてはいけないんです!

どうも、ほとんどの方が、安直に一緒くたにされているようで、本当に心配しています/危惧しています。
むしろ、リスクの方が大きいような気がします。
(既に、核地雷を踏んでしまっている方も、結構いるのでは・・・?)

DLCは、そんなに甘いもんじゃありません!

DLCをシュウ動部の使用に実現化することが、どれだけ難易度の高いことなのか!?嫌というほど分っているからこそ、普段の話しの流れの中で、結構否定的な物言いをするのは、そのせいなんです。


以下、何回かに分けて、つらつら解説していきます。


※(自分は文才がないので、旨く構成だって記述していけません。>皆さんの方で、旨いこと脳内変換して理解していってください<(_ _)>)







 
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プロフィール

佐式

Author:佐式
Racing TaSK レーシング タスク/有限会社オフィスタスク 代表の藤野隆司です。

皆さんが、日頃見聞きすることはない/できない情報を提供することで、少しでもお役に立てれば!という思いから、「油屋本舗」を開設いたした次第です。

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